2005年6月徒然日記

2005/06/30 (金)
 今月は、日記をこまめにつけることが出来た。


2005/06/29 (水)
 JR西安全委の初会合結果は、「危機意識」伝わらずとの認識だったらしい。私も同じ考えだ。組織が大きすぎるからか、5W1Hが無い対策であったように思える。
 


2005/06/28 (火)
 ガソリンの価格が高い状態で止まっている。たった1リットルが120円とは高いと思うが、自販のお茶、コーヒー、水など120円もするのにそれほど高いとは思えないのが不思議だ。
 原油の大部分は中東から何千キロもの距離を運ばれてくる。そして精製されるのであるが、運ばれて来た原油の製品化されるまでの過程は流通まで含めれば大変複雑だ。オイルを確保するために、国際社会も日本も大変な努力をしている。それに比べてペットボトルのお茶はどうだ。たった200cc足らずのものが100円以上もする。ガソリンの5倍の値段ではないか。
 考えると、おかしな価格設定であり、また感覚である。


2005/06/27 (月)
 血液検査の結果が出た。三ヶ月前に比べると、血糖値と中性脂肪が悪くなっているようだ。3`グラムも体重が増えたことと連動しているらしい。
 この数年で、私は、5つの病院で「糖尿」と「血圧」に関する血液検査をしてもらっている。過去数年の検査データを自分のパソコン上で一覧表化し検査結果の推移をプロットしているが、歯抜けデータが多いのに驚く。 血液検査の項目の表現や検査項目が医者(検査会社)によって違うこともあり、うまくプロットできなかった所もあるようだが、歯抜けの項目から判断すると、同じ内科医でも糖尿病の検査項目を知らない医者もおるようだ。数年同じ病気で通院していると、血液検査用紙を見ているだけで、医者の良否がわかってくる。


2005/06/26 (日)
 日記は休み。
 


2005/06/25 (土)
 今年は空梅雨みたいだ。梅雨入り宣言後から今までに二三度小雨が降ったが、それほどの降雨量にはなっていない。全国至るところで渇水宣言がなされるのではないだろうか。
 本日は久しぶりに朝から晴れている。炎天下は35度位の気温だろう。暑い季節が始まった。本日は、近くの郵便局、スーパー、整体に歩いて行った。移動距離は200メートル程度か。暑いので午後からは昼寝。
 皆さんは私の生活をどのように想像するかはわかりませんが、何もすることが無いことが終身雇用の国家公務員の仕事であるとしたら、決して楽ではないものです。

 

2005/06/24 (金)
 高齢化時代の街づくりとは何だろうか。私は、高齢者にとっての生活のための移動距離が少なく、移動方法に幾つかの選択肢がある街が理想ではないかと思う。商業エリヤ、市民ホール、厚生エリヤ等がコンパクトにまとまっており、そこにたどり着くために、徒歩、自転車、公共交通機関、その他が安く利用できることが必要である。そして、家の中では、いま流行のバリヤーフリーになっていることが望ましい。
 若くて自由に動ける時代には、田舎に住んでいてもそれほど不便さは感じず、田舎暮らしを満喫していた。そこは、公共交通機関としては、電車が1時間に二、三本しかなく、循環バスはなかった。どこに行くにも自動車を使うので、そのためには一人一台の自動車が必要でもあったが、それでも現役時代は何とか対応が出来ており、そしてそれが豊かさだとも思っていた。
 年金を貰う年代になり、次第に体の動きが悪くなってくると、買物は散歩を兼ねて、チョコチョコと歩いて数分の範囲で済ませたいと思うようになる。市役所に行くにしても、医者に行くにしても、自動車を使うのが億劫になり電車やバスの方が便利と感じるようになってくる。住まいだって同じだ。二階建ての家の階段の昇り降りはうんざりだ。庭木も同じだ。自分で選定をしたり植え替えていたが、あと何年梯子や脚立を使うことが出来るかと思うと、庭木は今の内に処分する必要があるのではないかとも考える。
 今仮住まい?している大阪の狭いアパート生活に慣れてみれば、田舎に帰る気がしなくなってしまった。徒歩あるいは自転車で動ける範囲にたいていの施設はある。そして部屋の中では数歩歩けばすべての用が足せる。大阪に無いのは、「静かさ」と「自然」及び「空間」であるが、田舎に比べて、便利さだけは比べ物にならない。また至るところで文化活動が催されているが、公共交通機関を使って短い時間でアクセスできるのも魅力だ。

 勿論、都会生活と田舎生活の一長一短がありそして人それぞれの哲学があるので、一概に決められないが、私は自家用車がいらない所でバリヤフリーの家に住みたいと思っている。そのためには、まだ動ける内に、決断しないといけないと思っている。
 


2005/06/23 (木)
 一週間前の徒然日記に、住所移転に伴う保険証及び印鑑証明の失効の話を記したが、今度は市民税の納入に関する二重請求の話である。
 実は、私は昨年九月から現住所に住んでいたのに正式に住所変更したのは今週の月曜日である。源泉徴収上の住所は既に現住所になっていたので、現住所のある区役所に確認したら、昨年度の確定申告は住票がある先の住所で済ませるように指導され、先の住所のある税務署に申告している。郵便物の転送は一年間しかやってくれないし、二箇所の住所があると、公共料金の支払いや年金受け取り手続き等、自分でもこんがらがってきていたので思い切って今回の住所変更をしておこうと決意した次第である。
 今週になって、前の住所の市役所と新しい住所の区役所の二箇所から、市民税・(府民税)納税通知書が送られてきたではないか。住所変更届けを出した途端に、即ち三日経過したら、現住所に半年以上も闇で住んでいたことに対する罰金でもあるまいに、追徴金?と思しきものが来たのである。 終身国家公務員として涙ほどの年金をいただいている身にとって、合算すると幾らなんでも高すぎる税金だ。 区役所に出頭し、いろいろ伺い、そして先に住んでいた市役所と打ち合わせて頂いた結果、前の市役所からの分が間違って発行されており、納入請求がダブっていることがわかった。


 もし、お金持ちの人が私と同じようなことに出会い知らずに税金をダブって納入していたら、誰が、ダブりを見つけ取りすぎた税金を戻す処置をしてくれるのだろうか。


2005/06/22 (水)
 米国でのクレジットカード顧客情報の流出事件の報道では、偽造カードが使われる可能性は米国内のみであると日本の銀行は言っていたが、国内でも不正使用があったらしい。最近はホームデポでも百貨店でも、至るところでカードを作るよう薦められるが、私はそれらには一切乗らないことにしている。キャッシュカードとクレジットカードを各一枚しか持っていない。その理由は簡単だ。情報が漏れる可能性があるからである。
 私は無銭家だからあちこちの銀行に分割して貯金する程のこともないし、また公共料金の支払い口座を分ける必要もないことにもよるが、銀行系、信販系、流通系数多くあるクレジットカード会社が本当に信頼できるものであるかどうかがわからないから、個人情報の登録は出来るだけ少なくしたいという考え方である。
 今やあらゆるものが、銀行引き落としで決済出来るようになってきた。便利ではあるが、新聞屋さん、ガス屋さん、NHKさん、一般のお店屋さん、それにネット関係などに、自分のカード番号を教えても心配ないのですか。特に量販店やデパートの店先などで、臨時窓口によるカード作成を薦めているが、恐ろしくて登録することなど思いもよらない。


2005/06/21 (火)
 日韓首脳会議は開催しない方が良かった。領土問題、歴史認識問題、靖国神社問題、そして北朝鮮問題等々何も進展していないどころか、日本は韓国の言いなりになってしまっただけではないか。両首脳のプレス発表を聞く範囲では、日本が韓国に対して要求したことは何も無い。にもかかわらず韓国は幾つか日本に要求をしている。小泉さんは何も言えなかったのか。小泉さんは何のために韓国まで出向いたのか。

 一昨日の日韓政治家のTV討論会でも、韓国の政治家は、例えば小泉首相の靖国神社参拝は日本国民の半数以上が反対しているなど日本の世論の動向を知っており、それを背景にした論旨で日本勢を責めてきていたが、今回は、中国と同じように国民まで扇動したのではないかと思われるほど大規模なデモで、小泉さんを脅かしている。韓国はいい加減な気持ちではあらへんと言うことを強調している。
 それに対して、日本のマスコミと大衆はどうだ。韓国首相が靖国神社や歴史教科書にクレームをつけて来ているのに、「ごもっともです」と受け入れているようなことを言う/そして首相が靖国神社に参拝してはならないと言う。おかしいとは思いませんか。ますます、韓国や中国が言っていることが正しいことになってしまう。国民はなぜ一国のあるじである小泉さんを応援しないのだろうか。国際政治と国内政治を分けれないところに、日本の政治の特に国際政治の問題がある。

 ある番組で郵政民営化反対議員が面白いことを言った。「郵政民営化を論議している時期ではない。民営化をせず郵便貯金を軍事力拡大のために使って、韓国、北朝鮮、中国の侵略に対する備えをすべきだ」。そして、まだ続く。韓国が急に強くなったのは北朝鮮が核をもったからだ。韓国と北朝鮮の民族統一が出来れば、韓国は自動的に核保有国になれるからだ。勿論本心から言っているのではないだろうが、的を得た冗談だと思う。

 今回の会談を私流に解釈すれば今回の会議は「完全な負け試合」であった。小泉さんが戦いに勝ちたいならば、「お前らが靖国神社参拝がそんなに大きな問題だと言うならば、今回は参拝を止めてやろうではないか。その代わり、日本に対して何も言えなくなるのは覚悟してまっか。首相が靖国神社を参拝するからどうのこうの言って先延ばししていた日韓問題は解決のための土俵につくのでんな。賠償問題、歴史認識問題、教科書問題、領土問題など全部初めから全部やり直そうではないか」ぐらい言ったらどうだろうか。 私は、小泉さんが、この場に及んでも靖国神社参拝に拘るのは、韓国、中国に対して「止めると言う最後の切り札を切るタイミング」を狙っているからと信じている。近いうちにどんでん返しがあるはずだ。
 
これまた、いつも私が言い続けている、お前の言うことはわかった/しかしながら。。。の展開が出来ていない展開をしているからであるが、日本の代議士も首相も、世界常識である議論の基本を知らないのではないかと言われても仕方あるまい
 私だったら、
しかしながら、皆さんは、歴史認識が違うとおっしゃるが、皆さんの歴史認識は正しいのですか。第二次大戦の後、当時の日本が韓国に対して支払った賠償金がどれくらいあり、そしてそれがどのように使われたのかを、あなたと韓国国民は知っているのですか/なぜその実態を開示しないのですか/知らないのならば教えまっせ。。。と言うだろう。 それから論議が始まる。刺身は嫌いだ/プルコギが食べたいと言っている人に、刺身の旨さと健康に対する良さを説明しても刺身は食べない。プルコギも旨いが致命的な欠陥があると説明すると相手は納得し、いつか刺身を食べるようになるかも知れない。

 日本国民は、冬のソナタを見て、韓国に魂をとられてしまったのか。国と国の交渉をしようとしているのに、そして完全に日本がしてやられているのに、空港に俳優が来るからと言って出迎えればいいのですか。本来だったら、デモ隊を組織し韓国の最近のやり方を非難しないといけないのではないでしょうか。

2005/06/20 (月)
 パソコンを変えた途端にメールの送受信とネット閲覧は出来るのにホームページがアップロード出来ないようになってしまった。独りよがりなことばかり書いている天罰が下ったのかも知れないと考えながら、朝から晩までいろいろ設定を変えながら転送をトライしていた。
 
 夜になってどうにかアップロードが出来るようになった。今のパソコンを使って、且つ今のADSLラインからホームページをアップロードしたのは初めてであったので、{パッシブモード}に設定されていなかったのが原因だったらしい。 ホームページビルダーの説明書を探し出して転送設定の箇所を読んでいたら、Webが転送できない場合の処理方法が書いてあった。設定を変えたら問題は見事に解決。 とは言え、私にはなぜそのような設定が必要になったのか、そしてパッシブモードとは何のことかさっぱりわからない。
 次第に、トラブル対応が面倒くさくなって来た。そして、自宅待機の身にとっては、このような異状が出た場合に聞く人もいなくなってしまったので、先を心配している。

2005/06/19 (日)
 日本と韓国の政治家がTV討論をしていた。どうしても避けれない予定があったので、小泉首相の靖国神社参拝の是非論議の一部しか見れなかった。
 最初の20分ほど見ただけであるが、私の感想を言えば、最初の段階から完全に負けた討論であり、韓国の主張対して日本の政治家は誰一人として反論できなかったのではないか。日本の政治家は討論の仕方を知らないと言うことを暴露していたTV討論会であった。
 韓国の政治家は日本の政治家よりもはるかに討論がうまい。小泉さんが靖国神社に参拝することの是非を論ずれば、今回参加した日本の政治家は誰一人として韓国の政治家に反論できる人はいない。しかも、日本の政治家の全員が首相の参拝に反対しているのだから、初めから論議にはならないではないか、TV局の討論テーマ設定の誤りかあるいは人選の誤りか。 私としては、“○○だから韓国の言う首相が靖国神社に参拝することがいけないと言う論議は間違いであるが、個人的には△△という主義であるから、小泉首相が靖国神社に参拝することを差し控えて欲しい”と考えると、日本の政治家全員に言って欲しかった。
 ある日本の代議士が「東京裁判の不公平さ」を述べると、韓国代議士は不公正だったのならば、なぜそれをずっと前から主張しなかったのだ/なぜそれを正そうとしなかったのだとかわしてしまった。
 政治家は、もう少し「論議の仕方」を勉強する必要がある。論議が出来ない人をオンライン会議等に出させてはいけない。論議が出来ない政治家が、TV会議に出るとはあまりにも思い上がったと思いませんか。
 私はいつも言っている。 UnderstandとAgreeを使い分ける必要があると。 本日の討論では、韓国の政治家は上手く使い分けているのに、日本の政治家はそのような展開が論議の常識であると知らないのではないか。


2005/06/18 (土)
 米国の国連改革構想によれば、常任理事国2カ国程度、非常任理事国を2,3カ国程度増やすことになっているらしい。日本が進めてきた拡大案とは異なるので政府は驚いたらしいが、これが米国の本音ではないか。

 そもそも、国際連合は、第二次大戦の対ドイツ、イタリア、日本連合に対する“連合国”が作った組織である。そして国際連合の常任理事国は第二次大戦の戦勝国とされる国々である。今も尚、国連における勝者と敗者の位置づけは変わらない。従って、日本がそしてドイツがいくら頑張ってもUnited Nationの仲間には入れてもらえないのではないか。 第二次大戦が終了して60年経過したにもかかわらず、そして国際社会が様変わりしているにもかかわらず、国際連合はそのまま継続している。  国際連合の活動は、第二次大戦の処理という目的から、建前では世界平和の維持という内容に末節的な活動では変わってきたとは思うが、本質的には戦勝国の覇権と利益と言う点では何もかわっていないのではないか。、

 特に、米国は本音では日本が常任理事国入りすることを一番反対しているのではないか。反対すればするほど日本は米国の言うなりになるだろうし、そして金を出す。 また中国は第二次対戦で日本を駆逐し中国を勝利に導いたのは、今の中国共産党であると宣伝するためには、中国を戦勝国にそして日本を敗戦国に置いておかなければならない。加えてアジアで唯一の常任理事国という地位を得ておくためにも日本を常任理事国にするわけにはいかない。EU諸国は、日本は遠い極東の島国だからどうでも良いと考えている。
 安保理の常任理事国に拒否権を持たせている限り、世界平和とか安定社会は得られないのではないだろうか。例えばパレスチナ問題は解決しないだろうし、また米国のエゴで始まったイラク戦争などは防止出来ないのではないかと考える。

 日本は、常任理事国に入れてもらうことが世界のリーダーになる手段ではないはずだ。もう一度「大東亜共栄圏」を提案し、そしてそのリーダーになるための活動をしようではないか。大東亜共栄圏の範囲は、東は日本、西はトルコのイスタンブールのボスポラス海峡までとする。勿論オセアニアの国々は含む広大な地域だ。それぐらいのスピリットとドリームとロジックが無ければ、今からの10年間で日本は三等国に転落し、米国と中国が世界の覇者になってしまうのではないか。

 そのために、何時までも国会で、「エンターティンメント」をやっていてはいけない。人の揚げ足をとっていてはいけない。個人の利益だけを求めるだけではいけない。


2005/06/17 (金)
 全日空の着陸時の事故。大きな災害にならなくて良かった。全日空もご難続きだ。 片やJR西は6月19日に福知山線の運行開始するらしい。
 私の聞き違いかも知れないが、JR西の事故再発防止対策は、JALの対策書を参考にしたものと言われている。それが本当だったら、JR西は、JALと同じようにまだまだ事故が発生するのではないかと心配している。

 私は、JR西が先に発表した再発防止対策を認めてはいない。再発防止対策を何度読み返してみても、空ろな対策のように思えて仕方ない。あまりにも多くの問題点と対策があげられているために、実施出来るわけがないと思うと、白々しいと思えてしまう。
 例えば、19日の運転再開に向けて、約5人に1人の運転手の実地訓練を実施し、残りの運転手は訓練に立ち会っただけで訓練完了とするらしい。たった20パーセントの運転手に対する訓練をするだけで、100パーセントの運転手がカバー出来るかどうかが問題ではない。この件について、幾つもある労働組合の一つがクレームをつけていることに問題があると思っている。
 JR西の社長はその事実を知っているのだろうか。そして彼らに、「訓練はそれで十分」ということを納得させたのだろうか。話し合いの結果、納得されているとすれば、組合員の反対意見がマスコミで発表されることは無かったはずだ。同じ職場内に幾つもの組合があることも問題ではあるが、会社側と組合が折り合いがつかないことは、JRの悪い体質そのものではないか。JRの「声なき声をも取り上げるという対策書」はすでに反古にされているのではないか。 
 運転手の教育の成果があったのか、あるいは意識が変わったのかは知らないが、確かに、私が乗る学研都市線の車両は、定点停止するようになったようだ。

 私だけでなく、皆さんも、今回の事故の真の原因が特定されたとは思っていないだろう。にもかかわらず、JR西は「再発防止対策」を確定したので、運転再開をすると言う。 事故が発生した路線のスピードを下げ(ダイヤを変更)、ATSを新しいものに変えただけで安全になったと言っているのだ。おかしな展開ではないか。私が、先の対策書が空ろだというのは、対策書にはあまりにも広範囲な処置が書かれているために、かえって実務段階では何をすべきかわからなくなっている、言い換えると何もしなくても後で確認が出来ないような対策書になってしまったからである。これがJRの体質そのものではないか。

 運転再開を急ぐことに対しては大賛成であるが、そのためにヒューマンエラーを防止する対策をおろそかにしているのではないか。


2005/06/16 (木)
 住所変更の手続きをしようとしている。その方法がわからなかったので後追いの仕事が増えたり、いやな思いをした。読者の皆さんは知っていることかも知れないが、順を追って説明しておこう。

 住民票を移すために元の市役所に電話で確認したら、郵送で住民票がとれることがわかった。言われた通りに、返送封筒と郵便小為替を準備して元の市役所に郵送した。その後三日たったら市役所から私の本人確認をするために保険証か免許証のコピーが必要と言われ、FAXで送付。5日後に住民票が郵送されて来たが、それには、新しく住所登録をする場合には住民票に記載のある者全員の年金手帳が必要と書いてある。全員の年金手帳は手元に無いので取り寄せることにした。そうしている内にもどんどん時間が経過していまい、、元の市役所の書類発行日付から数えて12日目の05年6月18日(土曜日午後)にようやく書類が整いそうになった。土曜日に区役所が開いているかどうかを確認すると共に年金手帳の必要性を聞くと、それは要らないと言う。制度が変わったために、他の地区のことは知らないが、私が住民登録をしようとしている区役所では不要になったとのこと。住民登録の制度は全国共通ではないのか。

 加えて、7日後に、今度は元の市役所からとんでもない郵便物が届いた。元の市役所が私の書類を受理した日(私の郵送物を受け取った日であり、FAXを受け取った日ではないので三日もずれている)をもって健康保険証を失効させているとの連絡である。健康保険料はすでに納入してあるはずなのに、そして元の市を離れた途端に保険証を失効させてしまうとは、なんとむごいことか。 健康保険証が失効しているとは知らず、内科医と接骨医にかかっっているので、その費用が心配になり、元の市役所に電話をした。失効した保健証で医者にかかった分は、私宛に請求書をまわしてくると言う。元の市役所と新しい区役所の間で処理をすればよいではないか、請求書を回す前に、健康保険料の差額は返却すべきではないのか。 新しい住所のある区役所に出頭し、住民登録を済ませ、そして保険証を再発行してもらう(発行してくれるのかどうかはわからない)までの間、私たちは健康保険証が無い状態、即ち医者にかかれない状態だと言うことを7日も後に知らされた。馬鹿にされているような気分だ。 
 
 不幸なことはまだ続く。住所が宙に浮いている間に、印鑑証明が必要になったが、これまた元の住所を書類上で離れた瞬間に、保険証と同じように前の市での印鑑登録も消滅しているとのこと。従って、新しい住所に住民登録をして、そこで印鑑登録をするまで、印鑑証明がとれないらしい。印鑑証明に関しては、提出期限を遅らせて貰う事としたので実害はなかった。

 だったら元の住所に居座っているから、送られて来た住民票を戻すと言いたいが、一度発行してしまったら、そう簡単には引き取ってくれないらしい。住所不定者が増えても仕方が無い仕組みだ。

 新しい住所に住民登録をするまでに許されている期間は二週間もあるのだから、せめて保険証も印鑑登録も、二週間の執行猶予があっても良いのではないか。おかみは無茶苦茶のことをしている。


2005/06/15 (水)
 昨年、一昨年の6月の徒然日記を読んだ。
 読み直してみると、作成した当時は結構苦労して文章の推敲をしたことと思うが、改めて文才がないことを実感する。先ず、文法的におかしい所が多い。わけのわからない表現がある。そして、幼稚な文章だ。 結果的には、よくもまあ、恥ずかしくも無くアップロードをしているものだと我ながら感心している。
 しかし、読み直しながら、その当時のことを詳細に思い出せる。 例えば、昨年のこの時期には、ニューヨークから息子の友達が遊びに来たので、奥三河のひなびた温泉に連れて行ったことが昨日のことのように思い出させてくれた。また、一昨年は道端に落ちていた子ツバメを苦労して育て、野に放ったが、上手く育ったのだろうか。「手乗りツバメ」にアクセスして見てください。写真も添付しています。

 わがホームページには毎日5,6人の人がアクセスしてくれているが、徒然日記を読んでくれているものと信じている。


2005/06/14 (火)
 梅雨入り宣言がなされてもう三日目に入る。朝から快晴だが蒸暑い。
 今朝は、三時ごろ目覚めてしまい、その後うとうとしていたようだが、四時になったので散歩に出かけた。淀川をまたぐ橋を渡り反対側の河川敷に着くと、もうすでに何人かの釣り人が、仕掛けの準備をしていた。まだ何時もよりも時間が早いので、傍らに座って見物していたら、どんどん釣り人が集まってきた。ここのポイントの集団は10名くらいであるが、ずっと離れた所にも同じような集団が見える。
 ゼンメくらいの、小さいブルーギルが釣れはじめるとようやく太陽が登ってきた
釣り人の周囲には、すずめや海鳥及びサギが集まってきた。餌をもらえるかららしい。雲雀も近くでさえずっている。 
 

2005/06/13 (月)
 今日の朝刊は休み。何時もは暇なので、新聞は隅から隅まで読んでいる。時には、違う新聞をコンビニで購入して、比較まですることがあるが、同じニュースでもかなり書き方に差がある場合とほとんど同じ場合があるようだ。
 TV番組はほとんどがスキャンダル、芸能、食べ物に関するものであり、まともな番組は無い。それ以外には「悪いニュース」が朝から晩まで、何度も何度も繰り返して報道される。まるで、視聴者に「悪いニュース」を刷り込んでいるみたいなものだ。それだけでは無い。国民全員をアルコールやギャンブル依存にしてしまうのではないかと思うほどの勢いで、酒とギャンブルの宣伝している。国会討論までも、エンターティンメントのジャンルにいれたのかと思うような報道をしている。
 日本全体を奈落の底に導いているのではないかと疑いたくなる毎日だ。

 またまた山口県の学校でいやな事件が起きた。どないしたんやろ。


2005/06/12 (日)
 徒然日記は休み。


2005/06/11 (土)
 久しぶりの雨。二三日すると入梅らしいが、毎日雨が降ると思えばうんざりする。
 雨が降ると淀川はどれぐらい増水するのだろうか。勿論下流の堰で水量をコントロールするだろうから水位が上がるまでにはならないと思うが、流れが出来るので、どちらの方向が上流なのか間違うことはなくなるだろう。とにかく、流れが出来て澱んで汚い水を一気に流してしまって欲しいものだ。田舎から出て来た者にとっては、淀川の水の汚さは異状に思える。大阪の飲み水が不味いのは当たり前だ。 淀川の水はサンフランシスコの湾内の水よりも汚いのではないか。
 

2005/06/10 (金)
 さすが大阪の小学低学年生の会話。子どもたちの会話があまりにも面白かったので笑えてしまった。

 「お前すごいなぁ、外人と話をしてたやんヶ、しっちょる人か」 「知らん。ちょろいもんや、日本語だもんな」 「ヘェー、俺なんて外人の顔を見ただけで、ふるえるでぇ、ようしゃべれるなぁ」 「あほか、お前は。日本語を言えばいいんやで。英語なんてしゃべれへん。日本語だったらしゃべれるヤン」 「また外人が来るデ、お前しゃべれよ」 「はずかしいやんか、何を言えばいいんか」 「今度は、女やで、おかんよりもこわくないでぇ」。
 
 5〜6人の子どもが帰宅途中で外人に出合い、子どもの一人が冷やかしで外人に声をかけたようだ。先の外人は日本語で答えていたようだ。
 


2005/06/09 (木)
 サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会出場が決定した。
 これまでの過程で、親善試合を含めて日本代表チームが勝ち負けする度に、選手がどうの監督がこうの、戦術がどうの等々、一喜一憂していたがこれで下馬評も一段落するだろう。
 日本の監督もサポーターもそしてマスコミも「間違いなく勝てる/負けるわけが無い」と言い切らない所に日本人の悪いところがあるように思える。北朝鮮との戦いだって、苦しい戦いになることは素人目にも明らかである。もし、最悪の場合は負ける可能性があったとしても、マスコミは、最悪の可能性は言うべきではない。「北朝鮮チームには負けるわけが無い/なぜならば北朝鮮の選手の中には2名のJリーガーがいるが、彼らのレベルと日本選手を比べても日本選手の方のレベルがはるかに上ではないか/何処に遜色があるか/日本は全員控え選手でも勝てる」と言い続けて欲しい。それが、選手や監督を激励することになり、日本国中を「明るくする」ことに繋がる。

 もし万が一負けたとしても、負けた理由を「まぐれ当たりで負けてしまった。今回の試合は相手が頑張り過ぎた。あれだけ集中されれば、ブラジルチームだって負けるかも知れない」と言えばよい。負けた理由は、監督や選手が一番知っているので、素人が、負け戦の講釈をしたり素人に説明したって仕方が無い。 このような言い方をすれば、全員が善人でそして悪人はいなくなるではないか。



2005/06/08 (水)
小泉首相は、靖国神社参拝について、中国、韓国に説明し、理解してもらっていると言う。にもかかわらず、中韓は、小泉首相の靖国神社参拝は受け入れないと言う。何時まで経っても平行線であろう。
 この展開は、「あなたの話は
理解できるが、しかし、同意は出来ない」の展開であり、小泉さんは議論のやり方を知らないのだろうかと心配になってきた。相手がわっていないならば、理解したと言わせ、その後、そして同意すると言わさないといけない。それが無ければ何時まで経っても平行線のままだ。
 この展開は、私は英語の使い方として何度も説明している。即ち会議、討論では「understand」と「agree」の使い分けをしないといけないと言うことであり、understandは「あなたの言っていることを聞くことができた」であり、それを言わない限り、対話が始まらない/進まないと考えないといけない。
 小泉さんは、understoodと言われたので、小泉さんの主張が相手にagreeされたと解釈しているらしい。
 とは言いながら、私は、中国と韓国に対して、首相が靖国神社を参拝してなぜ悪い/内政干渉するなと言いたい。 


2005/06/07 (火)
 職業柄か、JR西の福知山転覆事故に関連するニュースになると、目ざとく見つけてしまい、そして何かひとこと言いたくなる。今回は車両性能としてのブレーキの効きについての新聞記事から。

 福知山線では、4両ユニット編成車両と3両ユニット編成車両を連結し、一編成7両で走行している。この車両はローカル線に入ると、4両と3両の二編成に分割されて、それぞれ異なった行き先に進む。分離、連結するチャンスが著しく高い車両だ。車両形式で見れば、3種類の形式の車両が使われており、性能は微妙に違うようだ。ブレーキは電気ブレーキと空気ブレーキの二種類が使われているが、このシステムはどんな車両でも同じであるが、性能は車種ごとに違う。

 JR西では3種類の形式の車両を連結してブレーキ性能を試験した結果、それぞれのブレーキ性能が少し違うために、編成の仕方によってブレーキ性能が違ってくるという事実がわかっていたが、実際の運用には問題が無いと言う結論を出していたようだ。

 私がずっと気にしていたことは、異なった形式の車両を連結することに本当に問題が無かったのか/性能試験は、実際の運用スピードのMax130Kmの試験だったのか、試験結果の評価で問題が無いと判断したのは運転手ではなく、車両の設計者だったのではないか。

次に、福知山線で使われている車両のメンテ状況はどうだったのだろうか/これらの車両の設計コンセプトの一つは「メンテフリー」であったために、保守点検基準の設定を誤ってしまい、「きちんとした保守がされないようになった」ために、ブレーキ性能に悪い影響を与えていたのではないかと心配だ。(勿論カーブでのスピードの出しすぎは、運転手がマスターコントローラーの操作ミスだ)。それに加えて、JR西の減点主義、もの言わぬ風土が車両のブレーキ性能が悪い、あるいは編成によって大きなバラツキがあるのに改善に結びつかなかったのではないか。

 どう考えても、短い時間の間に、二度も三度も非常ブレーキをかけたことは異状だとは思いませんか。車両が「通常ブレーキでは止まらなかったので、非常ブレーキまで動員せざるを得なかった」とは考えられませんか。もし、私の懸念があたっているとしたならば、JR西では「車両のブレーキがおかしいと言えない風土」であるが故に、オーバーランと非常ブレーキの使用及びダイヤの遅れが自分の責任にされ、そして「日勤」という懲罰を課せられることがこわくて、若い運転手があせってしまったと考えることは、間違っているのでしょうか。

2005/06/06 (月)
 省エネルック旋風が吹いている。私は制服とネクタイは好きではないので、省エネルックは結構な話ではないかと思っている。政府が本気で省エネをやりたいのならば、サマータイム制を導入するのが一番だ。
 消費エネルギーを減らす方法はいくらでもある。例えば、夜の10時以降は国民全員が就寝しなければならないという法律を作ればよい。10時以降は外出禁止令を出せば更に効果的な省エネが出来る。そこまでしなくても、九時以降は下等なTV番組を流せないようにすれば、ほとんどの放送は九時で無くなるので、国民は早寝になるのではないだろうか。 
 早起きが出来る/出社時間が早くなる/JRも少しぐらいの遅れを気にしなくてもよくなる/通勤ラッシュが緩和されるなど、早寝早起きをすると良いことばかりだ。早起きして、太陽が顔を出す前後から散歩をしましょう。早朝の散歩は気持ちが良いですよ。

2005/06/05 (日)
 大阪地下鉄とJR、阪急あるいは近鉄の乗り継ぎで苦労している。勿論別会社だから路線表示等が違うの仕方ないが、表示されなかったり、途中で表示がなくなってしまい、目的の路線にたどり着くのにだいぶ遠回りをすることがある。
 
2005/06/04 (土)
 昨日は郵政民営化討論のTV中継を見ていた。議員の方々は、抽象的な表現をしたり、奥歯に物が挟まったような言い方をしたり、重箱の隅を突いたりしているので、中継を聞いている者にとっては、ますます郵政民営化の目的等やメリットがわからなくなってくる。判っていることのダメ押しや相手の弱点を突くための質疑応答すれば物事が決まる、お茶を濁しておれば何とかなる、自己主張を通すことが国政を良くすることと思っている代議士が多すぎるように思う。狸と狐のばかしあいをやっているのか。 (トップページに嵯峨野の狸の写真を貼り付けました。狐と違い狸はとぼけた顔をしています)
 私は、たくさんの貯金があるわけでもないしそれほど郵便物の送受信も無いので、郵便局がどのように変わってもあまり影響はないと思うが、サービスだけは良くなってくれないといけない。それも難しい要求でなく、郵便局の数は現状でも良いから、郵便局が開いている時間帯を伸ばし、そしてもう少しユーザサイドに立ったサービスをするだけでよい。 例えば、土曜日だからと言って、「私は郵便担当窓口だから、キャッシュカードについての話ならば窓口が違うから答えられない。月曜日に来て欲しい」と言わなくするだけでも良い。彼が担当が違うので説明できないのならば、フリーダイアルに接続できる電話を郵便局内に設置するか、もう少し進展させてビデオチャットが出来る仕組みを使って客の質問に答えれるサービスが出来るようにすれば良いのだ。今の郵便局は、局員の愛想を良くすることがサービス向上だと思っているようだ。
 大阪では幾つかの郵便局を使っているが、それぞれの窓口で言われることが違うので面食らうことがある。例えば、住居変更による郵便物を転送する手続きや国際郵便の話であるが、時には自分の記憶が違っていたのかと驚き、その場合は隣の郵便局に行くことにしている。 郵便局があちこちに配置されているので、窓口説明の間違いを正すには便利だ。
 暇人である私は散歩を兼ねて、2005年5月9日の徒然日記に記した小冊子が別の郵便局にもあるのかと幾つかの郵便局を探した。小冊子は我が家から最も近い局のみに置いてあるようである。勿論本局にも置いてなかった。


2005/06/03 (金)
  愛知万博ではロボットの案内嬢が活躍しているらしい。 30年も前の話になるが、中国の技術者が、日本のデパートの案内嬢を見て人間と同じ動作をするロボットが動いていると言った言葉を思い出した。
  数年前に「大地の子」というタイトルの日中合作のドラマが放映されたことがある。中国残留孤児であった「陸一心」が製鉄所建設を通じて、日本の親と再開するストーリーのドラマであった。 私は、陸一心が関係した上海の宝山製鉄所がらみの仕事に関与し、またその設備のに関する合作で中国の技術者を日本に招いて技術支援をしたことがある。ロボットに関する話は、そのときのものである。  旅行記録「中国大連」をお読み下さい。


 彼らを日本のデパートを案内していたとき、彼らはエレベータガールを取り囲んで、頭の先からつま先までをしげしげと観察したり、深々と頭を下げる案内嬢の腕を触ったりするではないか。デパート従業員のお化粧をした美しいお嬢さんが「いらっしゃいませ」と、深々と頭を下げ、客を案内している様を見て、彼女が精巧に出来たロボットと思ったらしい。なぜならば、当時の中国のデパートの店員は、客が買物に行っても無愛想で、どちらがお客かわからないほど威張っており、ましてや冷やかしの客にありがとうございましたなど言うことは彼らにとって信じられないことであり、そのような動作はロボットしか出来ないと考えたらしい。私は、彼女がロボットでない、人間だと説明しても信じられない様子だった。

 愛知万博のロボットも、30年前の中国人が見たデパートの案内嬢の動きに比べれば、まだ動きがぎこちない。


2005/06/02 (木)
 久しぶりに雨が降るようだ。埃っぽい大阪が少しは綺麗になるだろう。淀川の淀みも改善されるのだろうか。


2005/06/01 (水)
 JR西日本の「安全性向上計画」要旨が発表された。素人解釈では、長文であるが上手くまとめられているようには見えるが、あまりにも総花的であるために、今回の脱線転覆ということに的を絞って読んでみると「原因と対策」が何であるのかわからない。 5W1Hの展開が無いのは、やはり、JR西日本の立案した対策のような気がする。社長一人が頑張って作成した安全性向上計画書のように読めてしまう。

 第1に今回の事故原因が特定されていない。これは事故調査委員会の原因究明のあと特定されるべきものであろうが、もし、私が初期段階で懸念していたような、運転手の健康問題あるいは車両整備不良が原因としてあげられた場合は、異なった対策も必要になる。同時に今回の責任体制は何一つ具体的になっていないように思える。即ち、JR西のすべての要因に事故原因があるような言い方だから、問題点も対策も空ろなものに思えてしまうのだ。

 
第2に事故の芽の報告、教育指導、情報伝達等が問題であったと言うならば、例えば、昨日の車両の異状停止はどのように報告、処理されたのだろうか。即ち、私が乗車した東西線の車両が正午過ぎに京橋駅で/普通の止まり方で停車した/ドアーが開かないのでどうしたのだろうとしばらく待っていたら/そのまま車両は前進するではないか/30Mほど前進し/やっとドアーが開いた/下車して先頭車両の方を見ると、二人の交替乗務員が向き合ってニコニコと会話中。私には「またやった」と仲間内の失敗を笑っているように見えた/車内放送は何もなし。これでは、乗客が駅員を蹴っ飛ばしても仕方ない。通常の停車位置よりもずっと手前で停車してしまったことに対して、その原因が何であるか、業務報告に記載する義務があるのかは私にはわからないが、運転士と車掌は適当に理由はつけれるだろう。例えば動物が線路内に入っていたとか、鳩が運転室のガラスに当たりそうになったとか。決して、自分がボーケとしていたとは言わないだろう。
 「事故の芽」等に対する対応の是正として報告内容をマイナス評価の対象から除外するとあるが、私はこの表現がまったく理解できない。正直に申告すれば免責すると言っているわけでもあるまい。

 第3に同じ電車区の同乗していた運転手や、ボーリング大会に参加した環状線関係者のモラルや仕事に対するロイヤリティは異状だった。危機管理マニュアルの整備で解決するのだろうか。JR西のトップは、取り決めを整備するだけでモラルの向上とロイヤリティが増すと思っているのだろう。企業トップの責任回避がしやすくなるように仕組みを見直すと言っているのではないか。とんでもない話だ。

 第4に運転手の日常管理項目として、技能訓練や健康確認等の詳細が具体的に明記されていない。亡くなった運転手は運転の技術とは「遅れを取り戻すこと」が出来ることだと言っていたのではないか。ずっと長い間、JR西さんは日勤の「座学」と「懲罰」だけで事故が無くなると思っていたのだから、今後も定期的に運転手の技能確認や訓練をする必要はないと思っているようだ。しかも、車掌時代に「うつろな目」をしていると、乗客から指摘されたことがあるらしい。今回の事故の前の健康確認はどのようになされていたのだろうか。失敗するのを待つ体制(減点体制)では、事前にヒューマンエラー要因は排除できないので、本当の再発防止とはいえないのではないか。

 第5に今回提出された「安全向上計画」は、JR西の車両運用全般に渡って適用されるものであり、福知山線の脱線事故対策に限ったものでないはずである。脱線・転覆の危険予知からすれば、例えば私が通勤に使っていた東西線では、立体交差していない踏切が多いので、高速で走行する電車と例えば踏み切りを横断しようとしているトラックに衝突する可能性はいくらでもある。しかもこの路線はカーブが多いのに高速走行する。今回の要旨では「危険が予知される踏切事故についての対策は、「踏切保安設備の機器、制御回路の機能改良や二重系化など」とあるだけでまったく不十分だ。 JR西は、もし踏み切り事故が発生しても、「無理して進入したトラックが悪いので、JRには責任がないと言えば良い」ので対応をする必要がないと思っているのではないか。踏み切りでの人と自動車の安全通行状況を並走する私鉄と比較すると、脱輪する可能性はJRの踏み切りの方がはるかに高い。これは一年以上前に、踏み切り番の人に提案してあることだが、勿論改善はされていない。(JRの踏み切りは、踏み切りに入るときの道路幅よりも踏み切り途中の幅が狭い所があったり、道路端部の処理が悪いために、車と人が通る時に停滞が起きるか、混雑するときは、人が道路を外れて歩かなければならないことがある)
 言い出したらきりが無い。

 素人の見解ではあるが、今回の対策は万全ではないような気がする。この一ヶ月間マスコミに指摘され/叩かれた内容だけが挙げられている。また言い訳も多い。結局JR西さんだけでは「減点主義」の体質をどのようにしたら変えれるのかがわかっていないらしい。