個別化医療

masa - 02/12/26 16:28:05
 素人なりに勉強してみました。 遺伝子とその産物について薬の効果について 1.代謝関連遺伝子の発現→代謝関連蛋白の発現→実際の薬物代謝→薬の効果発現、または副作用の発現 世の中の流れ(多分) 2.テーラーメイド医療→薬物代謝→遺伝子検査 現状では薬物の代謝に関わる遺伝子群の検査がやられている(?)ものと思われますが、やはりKatoさんのおっしゃるとおり代謝酵素は活性を見ないと意味がないと思います。  しかしながら、世の中、HTSが流行っており、またチップによる一斉分析の方向に向かっているみたいで、今後はチップを用いた薬物酵素活性の測定、或いはあまり意味がないかも知れませんが酵素量の測定に向かっていくのでしょうか? どう思われますか?
M Kato - 02/12/26 19:57:05
masaさんへ。私の書き方が悪かったのかもしれませんが、遺伝子診断の意味がないとは思っていません。遺伝子を調べることにより、ある欠損がある人では副作用が起きる危険率が高いといか、わかるので、重要と思います。でも、これだけでは、その人にどれだけ投与すればよいか、精度良く予測するのは困難でしょう。やはり、活性の測定が必要でしょうが、これは、チップを使う測定法は未だないと思います。In vivoでカフェインやトルブタミドといったプローブ薬の動態をみて、対応する分子種の活性を評価するしか今はないと思います。その人に適正量を投与するにはポピュレーションPKが今は一番有用でしょう。今後は遺伝子情報がどこまで使えるか、重要かにより、方向性が決まるでしょう。